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『お金に強くなる生き方』佐藤優【著】を読んでみた

お金に強くなる生き方 (青春新書インテリジェンス)

お金に強くなる生き方 (青春新書インテリジェンス)

 

  『知の巨人』として鋭い切り込みで論する佐藤優氏。その筆者が書いたお金についての書籍です。

 マルクスの哲学から資本主義の構造を読み解き、現代の行き過ぎた資本主義に警鐘をならす筆者が、現代の『お金』との上手な付き合いかたを論じています。

 章は全部で5章となっています。

  1. 私たちを衝き動かすお金という幻想
  2. 大格差時代を生き抜くお金の極意
  3. プロに騙されずにお金を増やすには
  4. 人生を台なしにしないお金の実学
  5. お金と人間の幸福な関係を考える

 これらの章の中で関連する内容でいくつかの項目でまとめられています。章の末にはその章に関係するような書籍を数点紹介しています。

 筆者も本書の中で書いていますが、読者対象は年収400万円前後のサラリーパーソンを対象に書かれています。毎日働き、給料の中から生活のやりくりをして、それでも生活が逼迫するような、典型的なサラリーパーソンです。そういった人々に対して、現代の格差社会で上がらない給与の中でどのようにやりくりをするか。お金ではなく心を豊かにすることで満足感を得る方法や簡単な副業なども紹介しています。

 わたくしは筆者の書籍を数冊読んだことがありますが、本書は本当に筆者が書いたのかどうかと思うほど、ありふれたお金についての知識しか書かれていません。どこかで読んだことがあるような内容ばかりでした。

 お金を増やすための方法や、お金持ちになる方法といった、そういうことを知りたい、実践したいという方には残念ながら本書では満足いくものではないでしょう。

 本書は、今ある現状に満足する。給与が増えない現代で足るを知る方法。そういったことに焦点を当てている内容になっています。

 お金はあればあるほどいいものですが、今の世の中ではよっぽどのことがないと一部の上位富裕層にはなれません。そういった、お金一辺倒になるのではなく、心の豊かさ、お金に囚われない生き方になることを勧めています。

 たしかにそれは大切なことだとわたくしも思います。が、どうも内容が薄っぺらい感じがして、深く切り込まれていません。資本主義のことを言いたいのか、現代における生活環境のことを言いたいのか。それともお金との付き合いかたを言いたいのか。どうもピントがあっていないような気がするのは、わたくしだけでしょうか。

 筆者を好きな読者にはいいかもしれませんが、『お金について』知りたい方には消化不良になると思います。

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