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バブル状態だったアメリカのバイオテクノロジー銘柄の購入は慎重に

バイオのバブルは終焉か

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 市場の雰囲気的には底を打ったような状態のアメリカ株ですが、まだまだなにが起こるかわかりませんので投資は慎重に行ってください。

 さて、そのような状態の中、数年前からバブル状態だったアメリカのバイオテクノロジー全体が冴えません。

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 チャートはナスダックバイオテクノロジー指数ですが、ご覧のように急落しています。もちろんバイオ銘柄ばかりではなく市場全体が冷え込んでいたので全体的な下落も関係しています。

 ただ、これまでのイケイケドンドン状態からは風向きが変わってきていますね。市場全体の下落傾向に追い打ちをかけたのがヒラリー・クリントンの薬価に対するツイートでした。これは以前にもご紹介しましたね。

wabisuke.hatenablog.jp

 簡単な話、HIV感染者の治療薬として使われていた1錠13.5ドル(約1600円)の『Daraprim』という薬が、一晩で1錠750ドル(約9万円)に跳ね上がったということに対してのツイートです。

 もちろんその製薬会社に市民から大きな批判が向けられ、そんな横暴を黙ってられないとヒラリーさんがつぶやいた次第です。

「そんな薬価の決め方をわたしなら見直しますよ」

 てな具合に。

 これに製薬会社の株価が反応しました。古参の製薬会社よりも、とくにバイオテクノロジー系の銘柄です。

 なぜならバイオ企業は世界的に患者数が少ない病気や、治療が難しい難病の治療薬を研究開発し、治験をクリアして、そして晴れて新薬として認められるまで数年もかかります。

 その間に治験結果が思うよなものでなかったときはそこで研究開発が終わってしまい、時間と資金を無駄にしてしまうリスクを伴っています。

 しかし晴れて新薬と承認されたときは、その新薬が必要な病気の治療薬として独占できるわけです。需要があれば値段をつり上げても必要なわけですから薬価は高額になります。競争相手がいない状態です。そのような薬は『ブロックバスター』と言われています。

 このブロックバスターがあるだけで製薬会社の売上は急激に膨れ上がるわけです。いい例がギリアド・サイエンシズが開発したC型肝炎治療薬の『ソバルディ』です。一錠10万円ほどと恐ろしい値段です。

 しかしこれまでのC型治療薬よりも治癒率が格段に高くなりました。病が治るならそのような高額な薬でもほしいと思うのは、はやり病にかかっている方しかわからないことだと思いますが、とにかくバイオ企業の新薬が高額なのはそういう理由からなのです。

 これが悪いかどうかは簡単には言えません。バイオ企業にしてみれば、それだけの期間と資金を使って、リスクを背負い、やっとのことで開発した新薬なので、それだけ高額に設定するのは当たり前のことかもしれません。需要だってあるわけですからね。

 しかし今回のヒラリーのつぶやきそのようなバイオ企業に対してのつぶやきではなく、すでにとっくの昔からある数十ドルの薬品をそんな値段で売ってるんじゃねーこんにゃろー! こうなったらべらぼうな薬価は見直すぜ! てことで、まあ順調だったバイオ企業には思わぬ火の粉が飛んできたわけです。

 わたくしはバイオ銘柄は好きですが、今回は慎重に購入を判断しています。個別銘柄的には問題ない銘柄もあるでしょうが、前のようにイケイケではなくなるかもしれませんね。

ギリアド・サイエンシズ

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アムジェン

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セルジーン

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ソース元:アメリカ株式市場情報サイト - アメリカ株ドットコム

この考え如何なものか。

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