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中国経済失速にフォルクスワーゲンの排ガス不正。引き金はグレンコアショック?

スイスの資源メジャー。グレンコア

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先月9月28日前後だったでしょうか。全体的に株価がズルッと下落しました。

 

わたくしはアメリカ株に関しては、二番底を予想していたので、それに向けての下落かと思っていましたが、こんなニュースがあったようです。知っている方はもう分かっているかもしれませんが、日本ではまったく報道すらされていません。

 

スイスの資源大手グレンコアの株価が29%下落しました。

www.bloomberg.co.jp

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ソース元:Glencore PLC (GLEN.L) | 株価・企業情報・為替 チャート | ロイター

 

チャートはグレンコアの株価の推移です。2015年から急激に下落しています。

 

資源メジャーの一角、スイスのグレンコア・エクストラータ。このニュースで資源株全体の下落が目立ちました。グレンコアは今年になって時価総額がおよそ450億ドル減少しました。

 

なぜわたくしがこのニュースに反応したか。それは購入銘柄候補に資源メジャーの一角を検討していたからです。もちろんグレンコアではありません。

 

このグレンコアの件ですが、排ガス規制逃れで地に落ちたフォルクスワーゲン以上に問題かもしれません。

 

日本ではあまり知られていないグレンコアですが、資源メジャーの一角として数えられています。

  • BHPビリトン(オーストラリア)
  • リオティント(オーストラリア、イギリス)
  • ヴァーレ(ブラジル)
  • アングロアメリカン(イギリス)
  • グレンコア・エクストラータ(スイス)

グレンコアをはじめ、資源メジャーは鉄鉱石や銅などの原料採掘を行っていますが、グレンコアに関しては商社が本来の姿です。13年に資源大手のエクストラータを買収し資源商社という姿になりました。

 

不安要素

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中国の景気減速に伴い資源価格、原油価格が下落しているなか、オイルメジャー、資源メジャー企業の利益にも打撃を与えています。グレンコアも例外ではありませんが、グレンコアの場合、ただ単に資源を採掘して売ればいいというだけではありません。先ほども申し上げましたが資源企業というよりも商社部門の影響が大きくなっています。

 

市場がグレンコアに疑いの目を向けたのにはいくつかの理由があります。

 

一つは取引部門における取引種類の不透明さ。この部分が見えないためにどの取引により、どの程度利益があるのかわからなくなっています。グレンコアのビジネス構造はよく「ブラックボックス」と言われるほどわかっていません。破綻したエネルギー取引企業だったエンロンを連想されるともいわれています。

 

グレンコアの債務はおよそ300億ドルとなっていますが、不透明な分、まだ債務が隠されているのでは。という憶測が流れています。

 

また世界での取引の5割を占める銅の先物価格下落により打撃をうけているとも言われています。

 

さらに原油取引にも関係していることから、原油デリバティブを行っての損失も懸念されています。現在の原油価格の下落により、銅取引よりもさらに損失が大きくなっている可能性があるとされています。

 

これに対して関係者は、不安要素を一蹴しましたが、投資家の疑いは続いています。まあ、「大丈夫大丈夫」て言うやつに限って大丈夫じゃないんですよね。

 

ショックは欧州からか

資源商社という姿を持つグレンコア。この姿に米国の金融企業はその成長を見ているだけでした。

 

リーマン・ショック後の金融危機を再発させないために米当局は銀行に規制の適用をしました。ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、JPモルガン・チェースなど、彼らは自分たちで行えない取引を、スイスの資源会社であるグレンコアが、米当局が銀行に適用した規則に囚われることなく行い、存在感を示す一方で、なにもできないでいました。

 

しかし、資源価格の急落と同じようにグレンコア株も急落。同社は資産売却と債務圧縮を迫られています。すでに保有していた農業部門の一部売却がニュースにあがっています。米金融企業は今は救われた思いでいるはずです。

 

次なるショックの引き金を引くのは、アメリカからではなく欧州からかもしれません。

 

この考え如何なものか。

 

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