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はじめてのアメリカ株投資。初心者にオススメ銘柄『GE(ゼネラル・エレクトリック)』

GEは巨大コングロマリット

アメリカ株 GE

 その企業名はだれもが知っているのではないでしょうか。

 

ゼネラル・エレクトリック(以下GE)は世界最大のコングロマリット(複合企業)です。その事業は、エンジン、エネルギー、オイル、ガス、さらには照明、運輸、金融業、ヘルスケアなど多岐にわたります。収益の柱は金融部門で、個人から法人まで幅広く行っています。

 

本社はアメリカ、コネチカット州。ダウ平均の構成銘柄で唯一、1896年の算出開始以来、残存している企業となっています。発明家エジソンの電気照明会社が始まりとされています。

 

多岐にわたるビジネスは、その分野でシェアが1位、または2位であることをビジネス存続の条件としています。「選択と集中」。この方針は1981年から2001年までCEOを務めたジャック・ウェルチが打ち出した考えです。

 

この改革の成果から「20世紀最高の経営者」と称され、その経営手法は多くの経営者に模倣されています。

 

金融事業からの撤退

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GEの収益の柱で大きいものは金融事業です。エンジンやタービンなどの製造業者であることはもちろんなのですが、その一方で金融事業という側面も併せ持っていて、その収益はGEにとって大きなものとなっています。現在GEは、この金融事業からの撤退作業を継続して行っています。

 

金融部門であるGEキャピタルは、そのもうけが大きい分、先のリーマン・ショックなどのときのような金融危機が起きたときに、リスクも大きくなってしまうことがあります。実際リーマン・ショック後、資金繰りがうまくいかなかったことがあり、2009年に70年ぶりの減配を発表。最上級の格付けも失った経緯もあります。

 

こういったことからGEは金融事業から、原点である「ものづくり」への回帰を進めている状態です。

 

そのプランは、まず世界中に保有する総額2000億ドル(約25兆円)となる金融関連資産を今後2年間で売却することになります。

 

2014年の営業利益で金融事業の比率は4割以上でしたが、2018年までに1割以下に減らすと数値目標も示しました。

 

CEOのジェフ・イメルトは「競争優位性がある領域に力を集結。シンプルな製造業をめざす」とも語っています。

 

金融事業からの撤退は規制逃れもある。

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金融部門のGEキャピタルは、資産規模でアメリカ7位の金融機関です。リーマン・ショックなどの金融危機の教訓から、金融監督当局は2013年にGEキャピタルを「金融システム上、重要な金融機関(SIFIs)」に認定しました。この規制は国際基準よりも高い自己資本比率が求められます。

 

金融部門を売却することでその規模は小さくなり、金融部門との結びつきが緩くなります。そうすればSIFIs認定を取り消すことも可能となり、経営資源を本業に集中することができるようになります。

【システム上、重要な金融機関(SIFIs)とは】

システム上重要な金融機関(SIFIs)とは、事業や取引規模が大きく、破綻すると金融システムに大きな影響を与える金融機関のことです。リーマンショック後、金融機関の不適切なリスクテイクを抑制し、モラルハザードを防止するため、自己資本規制の強化。リスクの高い業務に対する規制。破綻処理制度の整備等が進められてきました。

 

とりわけシステム上重要な金融機関(SIFIs)は、万一破綻した場合に金融システム、さらには経済全体に甚大な影響をおよぼす可能性が高いことから、強い規制を課す取り組みが国際的に進められています。

 

ちなみに余談となりますが、この規制はGEだけではなく、アメリカの大手銀であるJPモルガン・チェースやシティグループ、バンク・オブ・アメリカといった大手にも同じように認定され、『安全性』という利点がある一方で、規制負担というデメリットもあります。

 

少し前のニュースでゴールドマン・サックスのアナリストが、JPモルガンを分割すれば企業価値が高まる可能性があると分析した、ということがありましたが、分割してもその単体それぞれが巨大なため結果的にそれぞれで規制されてしまうのではないかということがいわれました。そう簡単にGEのように規制逃れはできなさそうです。

 

事業再編による株主還元

金融部門を売却し、最大900億ドルの株主還元を行うと表明しています。株主還元は、配当、および500億ドルの自社株買いなどを組み合わせて行うそうです。

 

自社株買いの規模はアップルが行った900億ドルに次いで2番目の大きさとなります。GEの発行済み株式はおよそ100億6000万株。2018年までにGEは最大で20%減らすとしています。

 

ライバル企業

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これだけ巨大な企業だとライバルと言えるライバルが存在するのかどうか。どの分野でも上位を争う企業だけあるので、もちろんそれぞれの分野でそれぞれのライバルがいるのでしょうけど、GEという一つの企業だけで見ると難しいものがありますね。

 

あえていうのであれば、ガスタービン事業であれば、ドイツのシーメンス。日本の三菱日立パワーシステムズ。原子力プラントであれば、東芝・ウエスチングハウス連合。ロシアのロスアトム。航空エンジンであれば、イギリスのロールスロイス、アメリカのユナイテッド・テクノロジーズでしょうか。

 

今後のGEについて

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先にも述べたようにGEは大きな分岐点にさしかかっています。巨大企業の再編劇なので一筋縄ではいかないでしょうが、わたくしはこれからが面白いのではないかと思っています。

 

利益の半分を占めていた金融事業からの撤退は、これからのGEに一抹の不安を与えるものですが、それ以上に原点である製造業という本業に集中することがでる利点もあります。

 

また、投資においても製造業なのか金融業なのかわかりづらい部分もありましたが、この再編でGEは製造業ということがはっきりと示されることになります。

 

こういったことはGEだけではなく、ここ最近は医療銘柄で多く行われています。

 

アボット・ラボラトリーズという大手医療用医薬品メーカーは2012年に研究開発部門のアッヴィというバイオ医薬品メーカーを分社化しました。

 

バクスターという製薬、医療用品会社もバクスアルタというバイオ部門を分離しました。

 

また、世界中で使われているオークションサイトebayも、子会社として存在していたPayPalという決算システムをスピンオフしています。

 

これらは分離されましたが、いずれもそれぞれで成長していくでしょう。実際アッヴィは成功したといえるぐらい成長しています。

 

M&Aの波で膨れ上がった巨大コングロマリットは、その流行から逆流するように他部門分離・事業集中に舵をきっているようです。

 

GEの英断はわたくしは成功すると思います。

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 GEの決算内容です。

 

GE 株価

(※株価:2016年7月)

チャート:http://ussto.com/stock/GE

 

 

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米国会社四季報2016年春夏号[雑誌]

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