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『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス【著】を読んでみた

引き寄せの法則 エイブラハムとの対話

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 2007年に発売されたものです。ご存知の方も多いのではないでしょうか。いわゆるスピリチュアル的なものです。わたくしはこれまで本書は存じ上げていませんでしたが、そうとう知られているものなのですね。本書にたどり着くまでにいろいろ調べていたら『ザ・シークレット』というものも同じぐらい人気だったようです。

 わたくしはこの手の本は多く読みました。ナポレオン・ヒルシルーズも3冊ほど読みました。とくに『思考は現実化する』は「すごい! なるほど! そうなんだ!」と心に響くものがありました。ついこの前は『大富豪の仕事術』なるものも読みました(今度書評も書きます)。ほかにも多くのものを読みましたが、読んでは古本屋、読んでは古本屋でした。

 スピリチュアルというのか、わたくしは占いなども読みます。高◯易断も、◯よし子、細◯数子も。

 反面、そういった非科学的なものではなく、物質的なもの、株や為替もやっています。そういったことを前提に踏まえて今回の書評を書かせていただきます。こういった人間が書くのですから、読者の方もスピリチュアルなどと毛嫌いせず、ほんの少しだけ我慢してお読みくださいませ。

 みなさまも多かれ少なかれこの手のものはお読みになった経験があるのではないでしょうか。たとえば

 “人生を劇的に変えるには”、とか、“すぐに身に付くお金持ち体質”、など。

 題名につられてついつい手が伸びた経験はないでしょうか。そういった本の内容は

 「とにかくプラス思考でいなさい」

 「紙に目標を書きなさい」

 「何年後かの目標実現のために日記を書きなさい」

 など、読んでいるとき、または読了したときは「よし! 明日からやろう!」。気持ちが高揚しているからヤル気満々ですが、いざやるとなると何をどうしたらいいのか。たとえやったとしても続かない。そういった経験があるのではないでしょうか。

 そりゃそうですよ。昨日までの自分を捨てて今日から生まれ変われ的な書き方だし、1年後に資産1億貯めると紙に書いてもなんだか現実味が薄いですし、毎日毎日目標に向かう内容の日記なんて書けない。3日も続けばいいほうです。

 本を読んでいるときはできそうですが、いざとなるとできない。そんなの当たり前です。だって気持ちがついてこないから。頭じゃわかっていてもヤル気を起こさせる気持ちがどっか行っちゃっているから続かないし、できない。

 本書の結論から言えば『絶対的なポジティブ思考』を説いています。しかしそれだけならどこにでもある本と同じです。本書がほかのスピリチュアル本と違うのは、

【絶対的なポジティブ思考でいられるようにするにはどうすればいいか】

 を明確に、そしてわたくしみたいな気まぐれ人間(本書を読んだら気まぐれ人間などと考えなくなります)にも納得できるように説いています。

 本書は以下のようなパートに分かれています。

  • Part1エイブラハム体験への道
  • Part2引き寄せの法則
  • Part3意図的な想像の方法論
  • Part4許容し可能にする術
  • Part5節目ごとの意図確認

 筆者夫婦とエイブラハムという、いわば神のような存在との対話形式になっています。

 Part1はエイブラハムが憑依するまでの経緯が語られます。彼らはチャネリングというみたいですが、はっきりいってここのPartは眉唾です。わたくしも「なんだこれ」でしたが、ここでやめないでください! ここはグッと我慢我慢。大事なのはPart2からです。わたくしは80ページあたりから、そしてグググって引き込まれたのは110ページを超えたあたりからです。ここまで読んでください。

 わたくしの理解力では不自由分かもしれませんが、説明していきたいと思います。

 わたくしたちが生きているのは物質世界です。考えることがない人はいちいちそんな言い方はしないかもしれません。われわれは今ここにしかいない。そう思うかもしれませんが、エイブラハムにいわせれば、わたくしたちは物質世界の人間の体を借りているだけで、わたくしたちを支配する思考は「内なる存在」という究極のポジティブ思考に大きく影響されるとしています。

 たとえば、わたくしが誰かと会って話をしていて、相手の話す内容に対して急に嫌な気分になったときは、その相手の考えがわたくしの内なる存在と違うのでネガティブになってしまうということです。「波動」というみたいですが、相手の波動とわたくしの波動が合わないのです。これは全体を通してわたくしたちに影響を与えるので、自分がどう感じるかの一つの目安になります。

 そこでPart2の「引き寄せの法則」とはどういったものか。たとえばわたくしが

 「彼女がほしいのにどうしてできないのだろう」

 と考える。これでは「どうして彼女ができない」にいつまでも焦点が合ってしまっているので「できない」ことを引き寄せてしまう。だからいつまでたっても彼女はできない。

 同じように「無職で仕事がない」とか「貧乏はいやだ」といつも考えていると、いつまでたっても無職と、貧乏を引き寄せてしまうのです。「貧乏はいやだ」は貧乏を否定していると思われるかもしれませんが、否定を肯定してしまっていると考えてください。そもそもネガティブ要素を考えること自体がよくないと言っているのです。

 恋人がほしいのなら恋人と楽しく過ごしているイメージを考えればいいのです。お金持ちになりたいのなら豊かになっている自分を想像し、考えればいいのです。

 しかしわたくしたちは、ポジティブに考えていても「でもかっこわるいし」とか「やっぱり無理だ」と一瞬でも考えるときがあります。その一瞬でもネガティブなことを考えたら引き寄せの法則はネガティブな思考をわたくしたちに引き寄せてしまうのです。ここが難しいところで、われわれがポジティブ思考でいられない原因です。

 エイブラハムはネガティブ思考になるのは普通のことだが、そこに長い時間焦点を当ててはいけない。自分の感情に敏感になって少しでもネガティブ思考になりそうなら早めに焦点をずらすか、気分のいいことを考えるようにするべきとしています。

 わたくしたちは外部環境によってさまざまな影響を受けます。現状にばかり目を向けていると現状を引き寄せてしまっているので何もかわりません。自分自身が豊かになっているポジティブ思考を強く考えていても、友人の一言で「無理かな」となるとそちら側への焦点が強力になり、引き寄せてしまいます。どれだけネガティブなことを考えないようにするか、引き寄せの法則でもっとも大切な部分であり、深く理解できれば強力なツールになるものです。

 Part3は意図的な創造の方法論です。引き寄せの法則で引き寄せたものを実現に向けて想像していく術です。

 これは本書の中でも語られていますが、たとえば赤い車がほしければ、まずは思考で赤い車を引き寄せる。そしてさらに赤い車を自分の経験からどのようなものか想像する。そうすることで引き寄せたものがさらに強い力で現実のものとなるこを後押しするとしています。

 じゃ、だからって今日引き寄せたものが明日手に入るかといえば、そうではない。そこには時間的緩衝帯がある。これは思考するだけではだめで、感情が伴うほど明確に強くならなければ現象を引き寄せるプロセスは始まらない。その願いが現実する時間の経過の中で本当に自分はそれを欲しているのかが確認できる。本当に欲していれば何一つネガティブな考えが起こらない。

 ここまで強く思い、何事にもポジティブで前向きになれれば、それに伴って行動も起こすことは確実です。

 Part4は許容し可能にする術である。これは前のPartの2、3を理解できていないと簡単には始められないものです。本文を引用するので、これを読んでもらえれば大部分はわかると思います。

 わたしはわたしであり、わたしはありのままの自分に喜びを感じて、楽しんでいる。あなたはあなたであり、たぶんわたしとは違うだろうが、それもそれでよろしい。なぜなら、わたしたちの間に劇的な相違があっても、わたしは自分が欲することに焦点を定めることができるし、自分には不快感をもたらすことに焦点を定めるほど愚かではないから、ネガティブな暗い感情に苦しめられることはない。

 以上のような考えが、Part4のベースである。ここまで思考をコントロールできればネガティブな考えに陥りそうなときでもその焦点を反らすことは容易になっています。環境にも、だれかの言葉にも惑わされず、強い意志と思考で進んでいくことで、迅速に欲するものを手にすることができるのです。

 最後となるPart5は節目ごとの意図確認として、今からでもできる実践編と考えていいと思います。

 マインドをコントロールするためには訓練が必要であることは間違いありません。この訓練は、今まさに起ころうとしていることに焦点を当てて、どんな小さなことでもいいのでポジティブに、自分が気持ちいいと思える思考を繰り返し考えていくという簡単なものです。

 たとえば、寝るときに「明日はいい気持ちで目覚めよう」と考え、起きたときは「今日一日楽しく過ごそう」。用意をしているときは「自分がよく見えるように身だしなみを整えよう」。

 このように、一見幼稚にも思えるかもしれないが、この訓練の積み重ねがポジティブな思考へ向かわせると考えられます。少しでもいやな気分になりそうなときは、すぐに気持ちのいいことを考える。そうすることで思考はポジティブになり、大きな願いも容易く引き寄せることが可能になってくるのです。

 いかがでしたでしょうか『引き寄せの法則』。ざっと駆け足でご紹介しましたが、これはほんの一部です。読んでいただければわかりますが、われわれがネガティブに陥りやすい状況に対しても丁寧に答えてくれています。けっしてこのような考えや練習を押し付けるのではなく、われわれが普段あまり考えることのない大きな宇宙の法則とはこういったことだと示してくれます。

 引き寄せの法則、おそるべし。

では今日はこのへんで。

 

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